いくつもの金融機関からお金を借りていると、毎日のように返済に追われて精神的にもまいってしまいますよね。そんなときにゆうちょ銀行のおまとめローンで、借金の1本化したいという人もいるかと思います。ただホームページを見ても、利用方法が分かりづらいですよね。

  • ゆうちょ銀行のおまとめローンはどんな商品?
  • 他の金融機関との違いはどこにある?
  • どうやって申し込めばいい?
  • 審査は通りやすい?審査基準はあるの?
  • 審査に落ちたらどうすればいい?

ここではそんな疑問を解決するために、ゆうちょ銀行おまとめローンの基礎知識と、借り換えをするときのポイントについてご紹介しています。郵便局で借金の1本化をしたいと考えている人が読むことで、不安を解消した上で利用できる内容になっています。

ゆうちょ銀行おまとめローンの特徴

  • ゆうちょ銀行は窓口で、借入先はスルガ銀行
  • 70歳まで利用できる

ゆうちょ銀行のおまとめローンの特徴はこの2つです。

ゆうちょ銀行のローン商品のうち、おまとめローンに利用できるのはパーソナルローン「夢航路」です。夢航路にはいくつかのプランがありますが、借り換えに使えるのは「フリーローン」です。銀行によってはフリーローンのおまとめ利用を不可としていることもありますが、ゆうちょ銀行の場合はホームページの利用例として紹介していますので、安心して申込みしてください。

実際にお金を貸しているのは「スルガ銀行」

利用する前にまず頭に入れておいておかなくてはいけないのが、この商品はゆうちょ銀行が窓口業務を行っているだけで、実際にはスルガ銀行のローンを借りるということです。このため、スルガ銀行をメインバンクに使っている人は、スルガ銀行のローンを利用することをおすすめします。

申込み手順に関しては後ほど詳しく説明しますが、全国にあるゆうちょ銀行のうち233店舗で申し込みが可能で、お住まいの近くに銀行などの金融機関のない人にとって、説明を聞きながら申し込みができる数少ない借入先として人気があります。

信頼の高いゆうちょ銀行のおまとめローン。気になるのはそのスペックですよね。次章では金利や利用限度額などのスペックについてご紹介します。

ゆうちょ銀行おまとめローンのスペック

金利 8.0〜14.9%(固定金利)
利用限度額 1,000万円
融資期間 6ヶ月以上10年未満(返済回数:6回以上119回以内)

金利は8.0〜14.9%と、おまとめローンとしては標準的ですが、利用限度額が1,000万円までありますので、ほとんどの人が借金を1本化できるスペックになっています。返済期間も10年未満ですので、余裕を持った返済金額に設定可能です。

利用をする上で気をつけたいのは、返済額の見直しに原則として対応していないという点です。100万円以上の借入で一般給与所得者であれば、ボーナスでの増額返済が可能ですが、生活に余裕が出て多く返済したいというとき、返済額の見直しができませんので注意してください。

それでは次に、ゆうちょ銀行のおまとめローンを申し込む手順について見ていきましょう。

ゆうちょ銀行おまとめローンの申し込み手順

  1. インターネット、電話、店頭のいずれかで申し込み
  2. スルガ銀行による審査
  3. 契約手続き
  4. 融資開始
  5. 借入先に返済

上記がゆうちょ銀行のおまとめローンを申し込む手順です。それほど複雑な点はありませんが、ホームページで公開されている情報がかなり少ないため、補足のためにそれぞれの手順について詳しく説明します。

【手順1】インターネット、電話、郵便局の店頭のいずれかで申し込み

  • インターネット
  • 電話
  • 郵便局の店頭窓口

申込み方法はこの3つのみです。郵送やFAXでの申し込みには対応していません。利用のための相談をしたい人や、きちんと説明を受けてから申し込みをしたいという人は、電話もしくは店頭窓口を利用して申し込みをおこないましょう。

【手順2】スルガ銀行による審査

審査はスルガ銀行が行います。正確にはスルガ銀行グループ会社であるSDP株式会社が、保証をするための審査を行います。インターネットや電話での申込みの場合には、必要書類の提出が審査後になりますので、ここでの審査は仮審査になります。

【手順3】契約手続き

審査に通過した場合には契約手続きを行います。契約を行うときには、スルガ銀行に返済口座を開設するための書類を郵送します。またインターネットや電話の場合には、本審査を行いますので正式な申込書や必要書類も合わせて郵送します。

【店頭窓口申込】

・返済口座の開設申込書

【インターネット・電話申込】

  • 正式な申込書
  • 返済口座の開設申込書
  • 必要書類

申込み方法に合わせて、これらの書類をゆうちょ銀行もしくはスルガ銀行に送ります。この他の書類の提出を求められることもありますので、指示に従って書類を用意して郵送しましょう。

【手順4】融資開始

  • 返済口座のキャッシュカード
  • 融資にかかる計算書
  • 返済予定表等

ローン契約を行うと融資額が振込まれ、上記の書類がスルガ銀行ゆうちょ専用支店より郵送されます。

【手順5】借入先に返済

借入金が振込まれてもまだ安心しないでください。おまとめローンですので、借りたお金を返済に充てる必要があります。既存の借入先の一括返済方法を調べて、その方法ですべての借金を完済させてください。追加での借入れをしないためにも、完済したら既存の借入先との契約を解除しておきましょう。

申し込みに必要な書類

  • 本人確認資料
  • 所得確認資料
  • 資金使途確認資料

おまとめローンの申し込みをするときに必要になるのが、この3点です。それぞれの書類についてもう少し詳しくご紹介します。

本人確認資料

  • 運転免許証
  • 顔写真付き住基ネットカード
  • 個人番号カード
  • パスポート
  • 健康保険証
  • 外国人登録証明書

本人確認資料としては、上記のいずれかのコピーを用意してください。パスポート、健康保険証、外国人登録証明書を本人確認資料として使う場合には、下記のいずれかの書類も必要です。

  • 住所が確認できる公共料金の請求書や領収書のコピー、または国税・地方税の領収書のコピー
  • 住民票、印鑑証明書、納税証明書

いずれも、発行後3ヶ月以内のものに限ります。

所得確認資料

  • 源泉徴収票
  • 所得証明書
  • 住民税決定通知書
  • 給与明細書

所得確認資料として利用できるのは上記の4つです。いずれかのコピーを提出します。

資金使途確認資料

おまとめローンでの利用の場合には、契約書や借入残高の分かる資料を用意しましょう。何を用意していいのか分からないという場合には、スルガ銀行ゆうちょローンサービスセンターのパーソナルローン・デスク(0120-608-811)にお問い合わせください。

資料を揃えたらいよいよ申し込みですが、そうなると不安になるのは審査を通過するかどうかということですよね。審査を通過するためにはどのような基準を満たしていなくてはいけないのか、次章で詳しく説明します。

ゆうちょ銀行おまとめローンの審査基準

  • 年収
  • 勤続年数
  • 他社からの借入総額
  • 他社からの借入件数
  • 働き方と勤務先の規模

ゆうちょ銀行のおまとめローン審査で重視されるポイントはこの5点です。それぞれのポイントについて詳しく説明します。

1.年収

年収についての明確な規定はありませんが、審査で重視されるポイントは貸したお金を無理なく返済できる年収があるのかということです。例えば借りる金額が10万円なら年収が200万円でも融資してもらえますが、1,000万円借りるとなると2,000万円程度の年収が必要です。

審査を通過させたいのであれば、1本化したい借金の2倍以上の年収が必要だと考えてください。それ以上は返済困難になって債務整理する確率が高いということで、融資を断られてしまいますので注意してください。

2.勤続年数

いくら年収が高くても、その収入が完済まで続かないと意味がないですよね。完済まで今の職場で働き続けるかどうかを判断するのに、勤続年数をチェックします。

一般的に勤続年数が長い人ほど同じ職場で働き続けて、安定収入を得やすい傾向にあります。このため、勤続年数が10年20年もある人はプラス評価され、入社して1年未満ですと審査ではマイナス評価になります。このため、少なくとも1年以上は今の職場で働いてから、申し込みを行いましょう。

3.他社からの借入総額

おまとめローンでの利用ですので、他社からいくら借りているかというのはとても重要です。すでにご紹介した年収とのバランスが重要になりますが、他社から借入れが多すぎて、とても10年での返済ができそうにないとなると審査落ちしてしまいます。

ただし、すでに借り入れしているお金の借り換えですので、追加融資と比べると審査ではそれほど借入総額は重視されません。苦しくてもこれまで延滞することなく返済してきた実績のある人なら、あまり意識する必要はありません。

4.他社からの借入件数

こちらもおまとめローンですので、借入件数がそれなりの多いことが前提になります。このため3〜4社程度の借入件数であれば、それほど問題視されませんが、それよりも借入件数が多い場合には、お金の管理がきちんとできていないという印象を与えるため、審査では不利になります。

使っていないクレジットカードのキャッシング枠なども、いつでも借り入れできるという意味では審査で借入件数に含まれる可能性もありますので、使っていないクレジットカードがたくさんあるという人は、解約しておきましょう。

5.働き方と勤務先の規模

安定した職に就いているというのは、将来の収入の見通しもつきやすいので、働き方と勤務先の規模なども重視されます。最も借りやすい働き方はリストラや倒産のない公務員です。次に有利なのは上場企業の社員です。これらの人たちは、簡単に職を失わないという意味で、審査ではとても優遇されます。

反対に、パートやアルバイト、自営業という働き方をしている人は完済まで収入が続く保証がないため、とても厳しく審査されます。その点については、次章で詳しく解説します。

パートやアルバイト、自営業でも審査は通る?

パートやアルバイトといった非正規雇用の働き方をしていると、年収が少ないため、借金の1本化のための融資を受けられるか不安ですよね。ただゆうちょ銀行の場合には、働き方に関する条件はありませんので、パートやアルバイトというだけで審査落ちすることはありません。

ただし、正社員と同じように借りられるかというとそうでもありません。1本化できる借金の額はかなり限られてしまいます。無理なく借りられるのは年収の1/3以下で、30万〜50万円程度だと考えてください。もちろん勤続年数も重要で、1年以上は同じ職場で働いている実績が欲しいところです。

そのパートやアルバイトよりも借りにくいのが自営業です。自営業は収入が安定しませんので、今月100万円の収入があっても、翌月に0円になることもあります。さらに、自営業は廃業率が高く将来性も不透明です。このため、自営業者は審査落ちする確率がかなり上がります。

もちろん、働き方だけで審査落ちするというわけではありませんが、その他の審査項目に大きなプラスになるものがない限り、非正規雇用や自営業者というのは、審査に通りにくい属性だということを頭に入れておきましょう。

ただ、正社員なら必ず借りられるというわけでもありません。ステータスの高い人でも、融資を断られることがあります。なぜそのような人でもゆうちょ銀行の審査に落ちるのか、その原因について次章でご紹介します。

ゆうちょ銀行の審査に落ちる3つの原因

  1. ブラックになっている
  2. 債務整理する可能性が高い
  3. 虚偽の申告をした

ゆうちょ銀行の審査に落ちる原因として考えられるのがこの3点です。それぞれ原因ごとに少し詳しく解説します。

1.ブラックになっている

すでに借りているお金を延滞や滞納すると、個人信用情報に金融事故歴が残ります。この状態はいわゆるブラックリストに載った状態です。延滞を1度するくらいならまだ許容範囲内としてもらえますが、繰り返しているとアウトです。

最近はスマートフォンの分割払いを滞納したということで、ブラックになっている人が増えており、知らないうちにブラックになっていることが増えています。「ブラックになる=信用できない人」ということになるため、それだけで審査落ちにつながります。

2.債務整理する可能性が高い

年収に対して借金が多すぎる人や、借入件数がとても多い人というのは返済困難になって債務整理する可能性があります。自己破産などをされてしまうと、ゆうちょ銀行は1円も回収できなくなるため、そのような可能性がある人には融資を行いません。

審査で見ているのは「本当に返すことができるかどうか」という点です。1本化をしても完済が難しいと判断された場合には、正社員であっても審査で落とされてしまいます。

3.虚偽の申告をした

意外と多いのが、申し込みの段階で虚偽の申告をするケースです。審査で有利になるため、他社借入件数や勤続年数をごまかしたりする人がいますが、それらの情報は個人信用情報機関で管理していますので、虚偽の申告をした場合にはすぐにバレてしまいます。

虚偽の申告をする人も信用できない人ですので、融資を断られてしまいます。虚偽の申告ではなく記入ミスであっても、意図的なのかどうかの判断がつかないため「虚偽の申告」とされて審査落ちすることもあります。申込時には記入ミスがないかを何度も確認してから申し込みをしてください。

意外と審査が厳しくて、少し不安になった人もいるかもしれません。ただ、ゆうちょ銀行で審査落ちしても、まだ借り換えできる可能性はあります。次章では、審査落ちしたときにどうすればいいのかについて解説していきます。

審査に落ちたらすること

  1. ブラックになっていないか確認
  2. 借入件数を減らす
  3. 消費者金融のおまとめローンを利用する

ブラックになっていないか確認

審査に落ちてすぐにすべきことは、自分がブラックになっているかどうかの確認です。もし個人信用情報に金融事故歴が残っているなら、どの金融機関のおまとめローンも利用できません。まずは、個人信用情報機関に情報開示請求しましょう。

  • JICC(日本信用情報機構)
  • CIC
  • JBA(全国銀行個人信用情報センター)

この3つの個人信用情報機関ですべての個人信用情報を管理していますので、それぞれのホームページで情報開示方法を調べて、自分がブラックになっているかどうかの確認をしてください。もし、金融事故歴が残っているようでしたら、借金の1本化はあきらめて現状の返済を続けましょう。

借入件数を減らす

借入件数があまりにも多い場合には、おまとめローンであっても審査落ちしますので、まずはできる範囲内で借金の整理を行いましょう。例えば次のような借入れがあったとします。

A社カードローン 借入額20万円(借入限度額:50万円)
B社カードローン 借入額30万円(借入限度額:40万円)
C社フリーローン 借入額40万円
D社キャッシング 借入額10万円(借入限度額:20万円)
E社キャッシング 借入額0万円(借入限度額:10万円)

このような場合、まずE社のクレジットカードを解約します。次に、A社から30万円、B社から10万円借りて、C社の借金を完済します。そうすると借金は次のようになります。

A社カードローン 借入額50万円(借入限度額:50万円)
B社カードローン 借入額40万円(借入限度額:40万円)
D社キャッシング 借入額10万円(借入限度額:20万円)

ずいぶんとスッキリしましたよね。この状態で他社のおまとめローンを利用すれば、審査に通りやすくなります。同じ借入額でも、借入れ件数が少ないだけで審査に通りやすくなると覚えておきましょう。ただし、一度落ちていることを考えるとゆうちょ銀行の審査は通りませんので、ゆうちょ銀行とスルガ銀行以外の金融機関を使って、借り換えをしましょう。

消費者金融のおまとめローンを利用する

借入件数がそれほど多くないのに審査落ちしたという人は、消費者金融を利用しましょう。審査が甘いわけではないので、ブラックの人が借りることはできませんが、勤続年数が短いなどステータス不足で審査落ちした人なら融資を受けられる可能性があります。

ただし消費者金融のおまとめローンは、貸金業者から借りた借金しか1本化できません。銀行のカードローンやフリーローンの1本化ができません。しかも金利が高く設定されていますので、返済総額が増えてしまうケースもあります。自分に適しているのかをよく考えて利用しましょう。

ゆうちょ銀行おまとめローンはこんな人に向いている

  • 近所に金融機関が郵便局しかない
  • 相談しながら借入れを進めたい
  • 時間に余裕がある人

ゆうちょ銀行のおまとめローンは、スルガ銀行の商品を利用するため、誰にでも適しているわけではありません。まず、スルガ銀行が近くにある場合には、わざわざゆうちょ銀行を利用するメリットはありません。商品として特別すぐれているわけでもありませんので、近所に金融機関が郵便局しかない人向けの商品だと考えてください。

とはいえ、ゆうちょ銀行の窓口で相談もできますし、説明を受けて納得した上での利用が可能です。最近は何でもインターネットで簡単に申し込みできるようになっていますが、よく分からないまま使うのは不安という人は、窓口で相談できるゆうちょ銀行がおすすめです。

ゆうちょ銀行で借金の借り換えをするときに面倒なのは、ゆうちょ銀行は仲介をしているだけということです。自社で融資を行っている金融機関と比べると、どうしても融資までに時間がかかってしまいます。このため、今すぐおまとめローンを利用したいという人ではなく、時間に余裕がある人に向いています。

まとめ

  • ゆうちょ銀行のおまとめローンはスルガ銀行の商品を使う
  • 申し込みはインターネット、電話、郵便局の店頭のいずれか
  • 審査を通すには借入額に対して十分な年収が必要
  • 審査落ちしたらブラックリスト入りしていないか確認する
  • ステータス不足の人は消費者金融のおまとめローンを利用する

ゆうちょ銀行で借金を1本化するための方法をご紹介してきましたが、最後に重要なポイントについてまとめておきます。

まず大事なのは、ゆうちょ銀行で取り扱っているおまとめローンは、スルガ銀行の商品であるということです。郵便局が窓口になっているだけで、実質はスルガ銀行からの借入れですので、近所にスルガ銀行がある場合には、直接そちらから借入れすることをおすすめします。

申込み方法はインターネット、電話、郵便局の店頭のいずれかですが、相談をしたい人や説明を受けたいという人は、店頭で申し込みましょう。忙しくて来店する時間がない人は、インターネットや電話で申し込みしてください。

審査で最も重要なのは、無理なく返済できるだけの収入があるということです。年収が少ない人や、完済まで安定した収入が継続できる保証のない人は、審査で落とされる可能性が高いので、融資を断られる可能性も頭に入れておきましょう。

もし審査落ちした場合には、まず自分がブラックでないかを確認しましょう。ブラックリスト入りしている場合には、他社からの借入れはできませんので、困難でも従来どおりの返済を続けてください。ステータス不足で審査落ちした人は、審査のハードルがやや低い消費者金融での借り換えを検討しましょう。